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いちじくとブルーチーズのベーグル 11 years ago
小学生の頃、友達にスネオみたいなライフスタイルの子(以下スネオ)がいました。そのスネオが当時流行していた「お誕生日会」を催し、彼らしく相当数の女子を呼ぶというのであまり仲良くなかった僕でしたが、ちょっと強引に「お誕生日会」に参加したのでした。

パーティ会場で僕が夢中になったのは座る場所や着飾った女子への微妙なアピールではなく、スネオママ(以下スネマ)の用意した、なんか黒いゴムみたいなものと辛いチーズの混ざった食べ物でした。これが「いちじく&ブルーチーズ」と僕との出会い。これを小学生の誕生日会に出すスネマのハイセンス!
スネマのさらにすごいところは、小学生相手にこれを棒状にカットしたニンジンやキュウリにつけて食べるよう義務付けたこと。「生野菜につけないなら君ら食べるな」的な態度でしたので、ほとんどの友はスネマの意図と思いを理解できず、庭にあるパターゴルフ場へ向かっていました、息子のスネオまでも!
僕はと言えば、まるで野に放たれたウサギのようにダブル生野菜スティック、つまり両手で食べ続けていました。それは新しい感覚でした。

辛いんだけど、止まらない。あとからぐんと、複雑な甘さがやっぱり止まらない。
生野菜は得意じゃないけど、こうすれば美味しく食べられる。大人な感じがする。
こんな美味しさもあるんだねと、味体験は今も舌の奥に残っている気がします。


閑話休題。

以来好きになった「いちじくとブルーチーズ」の組み合わせでベーグルを時々、焼いています。

いちじくはブラックミッション種(アメリカ産)とスミルナ種(トルコ産)を刻み、合わせて、生地に混ぜ込んでいます。肉厚な黒いちじくと、柔らかくスムーズな白いちじくの組み合わせで食感の楽しさも2倍。

ブルーチーズはイタリア・ロンバルディア州産のゴルゴンゾーラ。有機飼料で育てられた牛のお乳から作られるここのチーズは「ドルチェ(甘い方)」に属します。「ピカンテ(辛い方)」みたいにパンチはありませんが、滑らかなカビ具合はベーグル生地にはよく合うと思うし、いわゆるブルーチーズがダメな人でも、意外とすいすい食べれます。まさにドルチェですね。
これを常温でゆるくしといて、分割後のいちじく生地にバターを延ばすように塗っていきます。

成型して、発酵させて、ケトリングして、焼きます。
オーブンの中でいい具合に膨らみ、隙間からブルーチーズの匂いがしてきたらやばいです。

いちじくブルーチーズ.JPG


ついつい試食の回数が多目になってしまうこのベーグル
あまり頻繁には焼けませんが、店頭で見かけたらどうぞご賞味くださいませ。

見た目地味だけど、美味しいよ。



追記:

ちなみに「お誕生日会」、スネオへのプレゼントは海援隊(武田鉄也ね)のテープをダビングしたもので、今考えても相当クールな贈り物だったはずですが、彼にはその良さが分からなかったらしく困った顔をしていた記憶があります。

あの頃のみんな、元気かな?
このベーグル、スネマに食べてもらいたい。