hibi no awaI AM WILLING TO SHARE THESE KINDA BEAUTIFUL DAYS.

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東京の河川 9 years ago
想像はしていたのだけど初めて上京した時、川の汚さに驚いた。
ゴミが浮かんでいるとか、そういう汚さではなくて、(大都会にびびっていたから確かに斜目だったけど)おどろおどろしく、油が何層にもなって、街灯のもとに淀んでいたのを覚えている。

夕方、黒光りする神田川は確かに相当のスピードで流れてはいた。
けれど、まるで次から次へと堅い塊が上流からやってきてるみたいで、それらがぶつかり、目の前で潰れるように詰まっていた。田舎者には息苦しい風景だった。暗い時間は怖くてちゃんと眺めたことはなかった。


東京に暮らして、もう10年になる。
川の汚さは多少は改善されたみたいだけど、基本的にはほとんど変わっていない気がする。
川面はどんな季節でも、そうそうこんな大気が澄んだ季節でも鈍色に光り、今日もどん詰まりを探すように固まって河口へ進んでいく。

ただ、僕の東京河川に対する感覚はだいぶ変わったと思う。
隅田川も荒川も神田川も今ではゆっくりと見れる。
やっぱり汚いから、全然癒しにはならないけど。時々、ぼんやり見てる。


この汚い川を見ることで、きっと僕は東京にいることを確認しているのだ。
そして、例えば高知を旅して四万十川などの清流に触れた時、「きれいな水にちゃんと癒されるか?」今は自信がなかったりしている。正直この感覚、人としてちょっとやばいかな、とも思っている。


水辺に暮らす以上、その土地の水を認め、寄り添わなければならない。
けれども、目は濁水に飲みこまれないようにしたい。
いつまでも、「東京の河川は汚い」と感じ続けたいもの。

そう感じれなくなったら、東京を離れる時だと思う。


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隅田川 X 尾竹橋