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西海岸・北側便り4「Juneさんのこと」 10 years ago
June Taylorさんはカリフォルニア州・Berkeleyでジャムを炊いています。正確にはJuneさんが作っているのはJamではなくPreserve(保存食)というらしく、それは添加する砂糖の量を極力抑え(これがJamではなくPreserveと呼ばれる理由)、果物が持つ自然な甘さを引き出すやり方にこだわっているからだそうです。なので、使用する果物が何より大切になってくるし、そのためにどんな人がどんな風に果物を育てているかをすごく気にしています。きっと、生産者のみなさんとも果物についての話をたくさん交わしているのでしょう。なので、もれなくJuneさんはおしゃべりです。話も面白い。頑固で無口なジャム職人ではなくて、鼻歌を歌いながら果物の組み合わせを考え炊いている、保存食発明家といった感じの方でしょうか。

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Berkeleyの4th St. にあるジャム工房は、同じ4th St.でも華やかなショッピングエリアから少し先の、倉庫が立ち並ぶエリアの一角にありました。ジャム工房を示すサインも小さくて、気をつけていないと見逃してしまいます。でも、入り口に立つと明らかに美味しいものを作っている幸せなにおいがするので分かるはずです。何よりも、鼻が逃さない場所。決してツンとしない、優しくて甘い果物の匂いが入り口から飛び出していました。

一度、東京でお話をしたことがあったのでJuneさんとは久しぶりの再会。にこにこしながらやってきたJuneさん、おしゃれで優しいおばちゃんなんです。ほんとにね、その姿を見かけるだけでこっちまで笑顔になる。東京でお話した時と違ったのは、Juneさんがまとっているシャツやエプロンからはもれなく甘い匂いがしたこと。

この日はトマトケチャップを作っていました。Juneさんは果物だけじゃなくて、野菜も炊いてしまいます。うーん、保存食発明家だ。「食べてみて」とできたての温かいケチャップをスプーンですくって渡してくれました。びっくりした。甘い。酸っぱくて、スパイシーで甘いんです。これはパンに塗ってみたいケチャップ。ヨーグルトにトッピングしても美味しいと思う。何度もため息をついてしまう僕を見て、「美味しいでしょ?」と自慢げのJuneさんが可愛かったです。

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彼女の手にかかればどんな果物でも野菜でも、素敵なPreserveに変わってしまう。
「次は羊羹を作りたいの」と嬉しそうに言っていたJuneさん、まいりました。
いつまでも元気で、幸せな発明を続けてほしいです。カリフォルニアでもう一度行きたい場所、会いたい人が増えました。


June Taylor, "THE STILL-ROOM" 2207 4th St. Berkeley, CA