往来堂やばい。 |
11 days ago |
これは副社長が、往来堂で見つけてきた一冊。
「アレン・ギンズバーグと旅するサンフランシスコ」
シティライツ書店を中心に、ノースビーチ、SOMA、ヘイト、ミッション地区に留まらず、橋を渡ってバークレイ、オークランドまで。ベイエリアの「ビートニクの歴史的見所の今」を訪ねるガイドブックになってます。
ちょっと、びびりました。
これ持って、サンフランシスコ上ったり下ったりしたいです。
さかのぼること数週間前、僕はneglaで
往来堂の店長さんと話をしていた。
『来年行ってみたい「サンフランシスコ」の「ガイドブック」で、「ちょっと面白い切り口」で、「松浦弥太郎さんが書いてるのじゃない一冊」は、ないかなー?』と、軽く、店長に尋ねた。
「ちょっと時間をください。」と店長はおっしゃった。
で、こないだ副社長が「いい本があった!」と、往来堂でこの本を見つけて、買って来たのだった。
自意識過剰かもだけど、これはたぶん、往来堂の店長が僕のために入れてくれた一冊です。
僕と店長とのやりとりを知らないウチの副社長も飛びついた、そんな欲しかった一冊です。
大手の本屋と違い、町の本屋さんはその空間体積の違いから「蔵書のボリューム」で差が出てしまう。
わが町の本屋「往来堂」のすごいところは、その限られた空間を「書店員の意思」で埋めているところである。もちろん、彼らはプロなので、売れ線はきっちり外さず押さえてはいると思うけれど、それ以上に棚ひとつひとつに個性が立っていて、ニヤニヤ楽しくなる本屋である。
そして、定期的に、というかポンポンと頻繁に、色々な催しやブックフェアも行ってる、すごくいい態度の本屋である。界隈の人が皆、お祭り騒ぎ好きと知っているのだろう。「ならば!」と、往来堂も一緒に大騒ぎを楽しんでいる風情がある。
これに留まらず、「こんな本がほしい」と言ったら、この人達は探してくれるのである。忙しいのに。
往来堂の人らは暇なんじゃなくて、きっとすごく好きなんですね、こういうの。
これはアマゾンにもできないですよ。
アマゾンは関連付けられた本のいくつかは統計による傾向からはじき出すけどね。
でも、「今のお前にはYO、やっぱしこれだって!」という一冊は見つけてはくれません。
アマゾンのホストコンピューターに、もしもナイトライダー並みの気の利いた人工知能が入っていたら、そこそこはいい感じの本を選んではくれるかも。でもそれでも「ブック奉仕だよ、人生は!」を信条としている、往来堂の書店員にはかないっこないのです。
ローテク全開だけど、往来堂の本屋としての在り方は懐かしくて、新しくて、ほっとする。
回り道してるようで、実は、すごく未来に向かっているビジネスモデルじゃないか、とも思う。
でも。そこに愛がないと、全然意味がないから。
そうそう簡単に模倣できるスタイルの本屋じゃないんだけどね。
なので、この町で暮らし商売をしながら、
往来堂を普段使いできる僕は、実に運がいいと思う。