TOBU IS COOL. |
10 years ago |
栃木・鹿沼市で開催された「ネコヤド大市」に出店のため、焼き上げたベーグルを持って北上。
9時41分・北千住発の特急に乗りこみます。
一時間ちょっとの電車の旅(になるはずでした)。
指定席特急車両の楽しみのひとつ、車内雑誌をちら見。
東武鉄道「TOBU MARCO」はローコーな沿線情報満載です。
この名称の意味が気になったので(想像ついたけど)、東武鉄道・お客様センターに問い合わせてみました。
担当部署から折り返し頂いたお電話によると・・・
マルコ・ポーロの「東方見聞録」をもじって、とりあえず「東武見聞録」。
さらに、微妙なニュアンス(!)を加えて「TOBU MARCO」に落ち着いた、とのこと。
僕的には普通に「東武見聞録」でかっこいいと思ったのですが、あえて捻るあたりに東武鉄道の深遠さを感じました。やはり歴史が違うよね、まさに私鉄の雄。
何よりも、お客様センターからの折り返し電話が迅速かつ丁重でした。
東武鉄道。
バックオフィスと現場が一体となり「出発進行!」の合図とグルーヴしてる、素晴らしい鉄道会社。
・・・と、褒めた讃えてみましたが、しかし事件は起きました。
なんと僕らの車両の扉が、降車駅の「新鹿沼駅」で開かなかったのです(ほんとだYO!)。
「ひょっとして押しボタン式?」と慌ててプッシュすべきポッチを探すも見当たらず(当然)。
副社長は困惑のあまり「ひょっとしてセンサー式?」と扉に手をかざす始末。
2人でおろおろしている合間に、特急は出発。
僕らは「下今市駅」まで連れて行かれました。
降りそびれ、下今市駅にて。
副社長、少々おむずがりのご様子。
日光からやってきた浅草行きの特急に再び、乗り込みます。
この時、イベント会場では僕らの「華麗なる遅刻」が報告されていたそうです。
今度こそ、次の駅で絶対に降りたいので、息を殺して降車扉の前で待機。
「これには何かトリックがあるはずだ」と車内検索をしてみます。
ん?
これか!
さっきの特急、このポッチが「手動」になっていたのではないか?
でも、これだとおばあちゃん、手が届かないじゃん!
パリの地下鉄の旧車両に付いていた「跳ね上げ式セルフ開扉レバー」を遥かに凌駕する難易度です。
というか、「開ける難易度」以前に「見つける難易度」が高すぎ。
ポッチ、小さいし。
負けたよ。
やはり東武鉄道は私鉄の雄。
閑話休題。
一時間遅れで会場に到着した僕らは、他の出展者の方々から
「降りそびれた人達」
「そのやり口はずるい」
「面白すぎ」
と揶揄されましたが、きっと温かく迎えてくれました。
ネコヤド大市はとにかく、たくさんの人で。
お陰さまでベーグルはするすると売れてくれました。無事、完売です。
色々とお騒がせしました。