hibi no awaI AM WILLING TO SHARE THESE KINDA BEAUTIFUL DAYS.

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kapital or capital 8 years ago
秋冬の服を探してKAPITALへ。


僕は小さい頃から「服を買うのが苦手」であったうえに一昨年、東京・青山の某シャレオツショップでフリーサイズと表示されたパンツを試着しようとしてジッパーを壊しかけた時、その感覚は「試着めんどくさい」から「試着申し訳ない」に確かに悪変してしまった。

けれどもKAPITALの服の多くは、(小肥満を)いつだって許してくれる。
試着室に入る時の緊張感がないし、店員さんは物静かで優しいし、冒険はさせない。そして例えば今日のように、いい具合のパンツがいい感じに、我がももたんをすり抜ければ僕は上機嫌で「じゃあ、シャツも、マフラーも・・・」と危険にも散財してしまう幸せさがある。

今年の秋冬は、今日一日の買い物で乗り越えようと思う。
KAPITALの服やマフラーのほとんどは、僕ら二人で共用することができるし
なにより今日は幸せに、そうとう散財してしまったからだ。


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ちなみに店名のKAPITALは造語である。
もともとはCAPITALとしていたようであるけれど、運送業者の人が分かりやすいように、工場は「CAPITAL」、店名は「KAPITAL」と、社長が単純に頭文字で分けたらしい。
その軽く引いた視点と、最初に触れる他者をまず想う感覚は、確かに物づくりに反映されていると思う。

味じゃあないよ 8 years ago
谷中銀座の名店 初音そば


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店主のおじいちゃんは御年83歳。
今でも朝3時半に起きて、身支度をして、朝一番の京浜東北線でやってくる。
朝6時にお店を開け、まずは日暮里に向かう界隈の通勤通学の人々を温める。
それから、仕入れから戻った商店街の馴染みのお腹を脹らませたら一段落。
その後はゆっくりと商売をして、「観光客はこんな店来ねえから」とお昼過ぎには店じまいという潔さ。

おじいちゃんと僕の仕事生活のリズムは意外と近くて、だからなかなか行けないんだけど、ちょこちょことした所作と優しい言葉を聞きたくて何とかして通う。


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この道40年の道程が伝わる店内は、お世辞にもきれいとは言えないけど
おじいちゃんの思い出がぐっと詰まっているのが分かる。
生きっぷりも垣間見える。

2003年11月のままになっている格言カレンダーには「出せば 入る」とある。
その通り、おじいちゃんは惜しみなく出汁を掛け、惜しみなく教えてくれるのだ。

「どんな商売でもね、覚えなきゃダメだよ。でも覚えたらこっちのもんだ。」
今日はこんな言葉をさらりとかけてくれた。


初音そば 味じゃあないよ 心意気

他のお客さんもそうなんじゃないかな。
お金を出せば、いくらでも上等なそばが食べられる東京だからこそ
この店がここにあることはすこぶる重要で、ぐっと安心する。


「ありがとやんしたー、行ってらっしゃいね」
と送り出される一日の始まり
よしと視線を上げて日暮里駅まで駆け上がりたくなる。


また、行くよ。



「初音そば」 谷中銀座の端のほう
       営業時間:6:00~お昼過ぎ 不定休
    
くす玉をこしらえる 8 years ago
二人でくす玉をこしらえた。


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明日の朝、僕らの大切な友達が京都から旅ベーグルにやってくる。
早寝の子だから、今頃は夢の中だろう。
だからこのことはサプライズとなっているはずだ。


僕は明日を想像して、先回りして笑いながら布団に入る。
このまま笑顔とピンクのくす玉で、大切な友達を迎えることにする。
me, stockist 8 years ago
グリさんにストッキストのインビテーションを頂きました。
for stockists exhibitionは、ライフスタイル全般の新しい展示会です。
稼業がベーグル業の僕とは全く関係ないと知りながら、場所が行ってみたかった自由学園明日館だったし、シャレオツで安心な薫りが漂ってると思われましたので、のこのこと池袋まで出かけた次第です。


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バイヤー気分で旅ベーグルの名刺をさっと出しました。
が、すかさず0THERにチェックが入りました。(当然!)


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併設のカフェでいただいた珈琲のカップもフランク・ロイド・ライト。

暮らしに根付いた、豊かな商品を扱う展示会だったので、突出してエキセントリックだったり、派手さで目を引かれちゃうものはありません。集まる商品の「本質的な高低」が、同じような雰囲気のもと、すーっと繋がっている(ように僕には思えた)から、会場が凸凹していなくて心地いい空気がありました。窓の外、広がる芝生は青々と美しくて、廊下のベンチでうたた寝してしまうほどの秋晴れも素敵だったな。 

いいものをたくさん観て、色んな人と話して、気持ちよく背伸びをしたような展示会でした(OTHERの僕は、商談などいらぬから気楽だったしね)。


帰り頃の東京夕方、風が鈴虫をさすっているようでした。
向こう側の都会からやってくる我々は、ここで秋の到来を知ったようです。
池袋の喧騒から、ほんの数百メートルの明日館。


明日館、それぞれの季節の始まりに溶け込む、素敵な日本語の響きです。
プラスチックを通る芝生の温度 8 years ago
すこぶる高い、初秋の空でしたので
二人でゴルフに出かけました。


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ここは谷中・初音の森カンツリークラブ


ホールより.JPG

コース設定は思いのままに
ベンチで気持ちよく眠るギャラリーを起こさぬよう、さあ秋を追いまわせ。
チヨチヨ三昧 8 years ago
最終日のルネ・ラリック展へ。


国立新.JPG

国立新美術館は乃木坂駅直結なので、天気など考えずすいすいと行けます。
チヨチヨ線は便利な路線。想像通りの東京景色の下を、緑ラインは進みますね。

上野のお山にある美術館群は月曜休館ばかりなので企画展の最終日は「日曜日」となり、むちゃくちゃ混みあいますが、ここは火曜休館なので最終日が「月曜日」となることが多く、比較的ゆっくり観れます。

ラリック尽くしで後半ばてましたが、作風の変遷もよく分かる、いい展示でした。
このあと、ラリック展は熱海のMOA美術館を巡回するとのこと。
グリさん、芥子のハットピンはオルセーに帰る前に観るべき!(温泉あるし)


テラスより.JPG

テラスから木六本を望む 秋のダンスは始まり


バドワとシロップジュース.JPG

バドワと、企画展オリジナルドリンク
甘くて、淡い。


その後、チヨチヨで二重橋前駅まで戻り、地上へ。
こないだできたばかりのbrick squareを覗いてきました。


花屋.JPG

紫陽花の秋色と丸の内


急須.JPG

pass the batonで買った急須は新橋の置屋からやってきた(?)一品。
もちろん、口からお茶がでます。
凝ったいい作りです。


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包装のシール
ヤギ(羊?)とオオカミがバトンを介して手を繋ぐ。コンセプチュアル。


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アルゼンチン生まれの、カギ型ペンも購入しました。
カギ型キーホルダーにします。カギだらけです。


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nova とは新星
ゴリラ店長 8 years ago
bathparkのゴリラ店長が密かにブログを始めてました。


休みの日、お店に計量に行く途中、ついつい立ち寄ってしまう仕事着のお店。
話の内容は、毎度あまりに下らな過ぎて立ち去る時、お互い相当疲れています。

けれども
「きっと向こうもしんどいだろうにヨタ話ばかり悪かったな」とか
「いつも何も買わず、営業妨害だったかな?」とか
全くもって思わせない、前向きに脱力した雰囲気が気に入っています。


野生的なお顔立ちのため、ぱっと見は危険な感じの男ですが
話してみると意外といい声で、接客も紳士ですよ。


bathparkはへび道沿い、旅ベーグルとレプロットの間。
オリジナルTシャツ、使い勝手よろし。
楽しい夜 8 years ago
先日、目黒のホテル・クラスカにて行われた夜のフリーマーケット「お買いものしナイト」。

TFC(台東フォーククラフト協会)のブースにて、旅ベーグルも出品させていただきました。
この日、TFCとして一緒にお店を構えたのはクラシコ(谷中)、シュロ(鳥越)、クラフトワン(銀座)、ネグラ(千駄木)、クルスカ(三河島)、そしてライターの加藤夫妻(浅草)の皆様。日ごろより仲良くしていただいているので、安心して参加できました。ほんとにいい仲間。


クラスカ.JPG

目黒通り沿いに、どんと現れるホテル・クラスカ


ケフィア?.JPG

ひょこひょこ歩いていた、POSTALCOのマイク氏
ハッピーナイトなのに手には乳酸菌飲料ケフィアがあり、興味深々な人。
初めてお話ができましたが、独特のセンスがすごくいい感じです。
(無理矢理)ベーグルを買っていただきました。
9月23日まで、クラスカ3Fで展示をされてます。
僕はたぶん、観にいきます。

それから話は逸れますが、9月23日といえば我がふるさと・豊田市美術館でアーティストトークがあり、なんとジュゼッペ・ぺノーネ氏が御来豊します。同郷の三河っ子のみんな、これは事件ですよ!是非、ご参加を。


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僕らもお客さんもビール片手に商談と談笑。


ベーグルも無事に完売しお客様とも話ができた、いい夜でした。
また、みんなで遊びたいね。
9.4 イヴェント告知 8 years ago
仕事の後、六本木へ。
駆け足で「東京フォト2009」の内覧会にお邪魔してきました。

時間の都合で、国内のギャラリーの数々によるB1Fの展示は見れませんでしたが、1Fで展開されていたサンディエゴ写真美術館の「PHOTO AMERICA」展と、海外の個性的なギャラリーによる展示はすごく楽しめました。

9月4日~9月6日まで開催です。
毎日、様々なイヴェントがあるようなので、HPをどうぞチェックしてみて下さい。



その後、地下鉄で根津に戻り、僕らのホーム居酒屋の車屋へ。
夜のフリーマーケットの打ち合わせをTFC(台東フォーククラフト協会)のみんなとだらだらと。


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夜のフリマ?
TFC?

気になった方は、この人のウェブログに詳しくあります。

僕は就寝時間の都合上、イヴェントを抜けて20時に帰路に着きますが、シャレオツなクラスカと、賑やかな空間をちょっとの時間でも堪能したいなと思います。
ベーグルも少しですが出品しますので、夜にお腹がすいてしまったという方はどうぞ東横線・学芸大学まで、遊びに来て下さいね。23時までやってます。
シュタイフ社へのご提案 8 years ago
副社長に付き添い、ザギンへ。


銀座でも、新橋寄りの「後半部分」はあまり行くことはない。
ここいらは松坂屋やメルサなど、若干渋めのデパートが連なっているし、
僕らは夜に飲み歩くことが苦手な、ほぼ下戸人なので
ネオンチカチカ地帯のクラブ的場所で社交したいという願望もない(わけでもないけど、とりあえずお金がない)。

月光荘のノート類をしばらく愛用しているのだけれど、
最近、銀座まででなくても湯島のマニアックな輸入雑貨店でも手に入ることを知り、銀座5丁目以降は、ほとんど行くことがなくなっていた。


さて。
僕らは久しぶりのザギン後半部分に向かい、シュタイフのあるリヤドロ館へ。
副社長は友達の出産祝いにテディベアを選んだようだ。

最上階のシュタイフフロアはクマのみならず、様々な「お人形」で溢れており、おっちゃんでも意外と楽しめる。僕が小さい頃、決して与えられることはなかったこんなファンシーで夢のある人形に囲まれる幼少期とは如何なものか?みんな手縫いのレーシーなスモッグとか着てるんだろうか?おやつは焼き芋じゃないよね?とか想像に耽っていた時、衝撃のクマを発見。


ラガーフェルト.JPG

カ、カール・ラガーフェルト先生!
(写真を店内で撮れる状況じゃなかったのでカタログより)

衣装も彼によるデザインらしく、スワロフスキーのネクタイも豪華。
そしてお値段も18万9千円と豪華すぎ。

ならばどうせなら、もう一体のテディベアを開発してバブリーにセット販売することを、シュタイフ社に無責任にも提案します。


黒のスーツに対して、彗星のような赤い学ランを。
グローバルなラガーフェルトに対して、ドメスティックに活躍する彼を。




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例えば永遠のhighschool student 舟木一夫のテディベア
舟木氏の聖地、新橋演舞場もシュタイフのお店からすぐそこです。

シュタイフの店内に黒と赤のクマが並んでいるのを想像すると
本当に素敵だなと思うんだけど、どうなんでしょう?
まつりの後に想う 8 years ago
万国旗.JPG

あかじ坂では名残りの万国旗がまだ、はためいていました。
台風一過、祭りの片づけを始めよう。



今年の諏訪神社大祭も終りました。
台風に追い立てられるように、これで今年の夏も去り行きますね。


お神輿があがるのは土・日なので
去年、今年と僕は店にいて、神輿がへび道を通り抜けるのを眺めるだけ。
それでもレプロットあたりから笛の音が聞こえてくると
「どうなの?どうなの?」と手を休めて、仲間になった気分で窓を開けてみます。

ご来店中のお客様も巻き込んで(すいません!)
やってきた神輿の行列に声をかける。
朝、買いに来てくれるご近所さんもいる。

ほんの短い時間だけど、町の神輿が目の前を通ることは
ここで商売をする楽しみの一つで、
ここで商売をしながら、夏を送リ出せる。大切なことですね。



旅ベーグルのある真島町(谷中2丁目右側界隈)は昔気質の人々と
新しい住人が上手く暮らしている地域だと思います。

真島町のお神輿は、「担ぎたい盛りの子供たち」を
ちゃんと先頭から世話してくれる町会のおっちゃん達と
後からゆっくりと綱をもってついてくる若いお父さん、お母さんに守られて
一つになって、谷中霊園の入り口を目指します。


それは地方自治体よりもずっと小さい、地域のつながり。


そのものに行政権はなくても、
谷中の人々は、文化継承を「自主的に」楽しんで執り行っています。

祭りのクライマックス、真島町会恒例のカラオケ大会のため、
「いいんだよ!お祭りだから」と日々の労働を前向きに放棄して
会場設営に励む町人もたくさんいらっしゃいます。


その気持ちと、昔からの家々とマンション一つ一つがつながっていく感覚。

これがスタンダードで基礎で、その感覚の連続が地方を作るのならば
これから大きく変わる日本でも、楽しくやっていけるのではないでしょうか?

と、台風の中、信じています。


2009年8月30日。
2つの祭りは終わり。
それは、はじまり。
カタカナで 大きな声で はっきりと 8 years ago
フランス語を勉強したくなったので、区バスで中央図書館へ。
色々な参考書があったけど、選んだのはこれ。


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「古くからたくさんの人々に読まれてる感」がいいなと思い、ぱらぱらとめくる。
前書きには、こんなようなことが書いてあった。


フランス語の発音は 
英語の発音にくらべて
カタカナ表記の音にずっと近いので
その通り、大きな声で読めば大丈夫です


しびれた。
参考書でこんな安心を覚えたのは初めてかもしれない。


上手くいえないけど
そして全く根拠はないけど
この僕が感じた感覚(優しさ?)のようなものは
例えば、どの商売にもつながるヒントだと思うし
例えば、好きな人を「私も好き」と言わせるポイントだと思う。


とりあえず僕はやる気満々で、大声でフランス語風に騒いでいる。
この気持ちなら、来週にでもパリに行けそうな、気がしている。

旅人待ち 8 years ago
グリさんが「お店をすることは、旅をすること」と言っていた。
確かに。お店をしていると、ここで色々な人々と出会うことができる。


ああこの人は、東京よりも少し北の様子だ。柔らかいアクセントの「ありがとう」。
ああこの人は、語尾がくるくるとしている。関西からやってきたのだろうか。

こんなふうに豊かな地域の言葉をベーグル小屋で盗み聞きしながら、
お客様のお里を想って、この場所で受けとる旅もいいもの。


昨日の閉店間際、旅人がふらりとやってきた。
どこからかやってきたのかわからない話し方とアクセントの人だった。

彼女は確かに旅慣れている、唄歌い。


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「よかったらどうぞ」と彼女は、自分のCDをくれた。

家で聴きながらおっさん、そんな柄じゃないんだけど
何となく5年くらい昔の夏を思い出してみた。

あれは。空は今日よりもずっと高い、白く抜けた一日だったな。

quinka, with a yawn
昨日旅ベーグルにやってきたこの人は、
かわいいけど力強い、あくびの人。

夏町神輿 8 years ago
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蝉と鈴虫のはざまを 僕は行く午前2時
季節を手渡す一夜を 鈍感でも知る午前2時です。


今頃の藍染大通りの街灯は あかじ坂に続き
諏訪神社大祭の高揚へ 助走を開始します。

さぁ、今年もお諏訪さまのお祭りが始まります。
こども神輿に、界隈の子達は参加するでしょう。


威勢よくへび道の前を通ったら、ベーグル屋のおっちゃん、世話してやろう。
去年よりも大きくなったあいつらの、担ぐ神輿はかわいいに決まっている。
we go back to negla tonight, as well. 8 years ago
西東京の酒豪2人が
東東京の中心、千駄木2丁目で古道具屋を始めました。


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ネグラ」は素直で小粋なご夫婦の店。

いつも店頭にいる若マダンは、
(こんな僕の話でも)いつもちゃんと聞いて、丁寧にリアクションしてくださる。
その態度は、まことに信頼の置けるもの。

週末、店頭に現れる若旦那は、
(こんな僕に合わせて)世の中を適当に流しつつ、人生を楽しんでいる。
少し声が小さいところも、僕は気に入っている。


千駄木駅を降りたら
しのばづ通り、クリーニング屋からすいすいと、路地に入ろう。

するとシャレオツで優しいC.A.G.
新しいけど大切なネグラが、並んで待っています。


2009年秋の、豊かな出来事です。
うれしいね。
いくえみものに夢中 8 years ago
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微妙なんだけど、お盆休みの間にいわゆる「少女マンガ」にはまっていた。
いくえみリョウ?アヤ?という人の「潔く柔く」という作品に夢中だった。

香川県にある副社長の実家は田んぼの真ん中で、つまり周りには田んぼしかないのだけど、近頃、歩いて15分くらいの県道沿いに「YOUMEタウン」という商業施設ができた。
一階はスーパーになっていて、二階から色んなお店が入っている。楽しい。
西新井アリオをひとまわり小さくしたような感じで、住民の集いの場となっている。

僕らも毎日、暇だったのでとぼとぼ歩いては、集っていた。

副社長は本屋で「ああこの人なつかしい!」と「いくえみもの」を買い込み、3階のフードコートでたこ焼きをつまみつつ読書に励み、家に帰ったらまたゆっくりと読み直していた。

一日に3冊づつ。
続きを思いながらまた明日。
この間、彼女は高校生の頃に戻っていたんじゃないかな。

なんとも豊かな表情で、その女学生(副社長)は読み進めていたものだから
隣でそれを眺めていたおっさん(僕)は気になって仕方ない、
いよいよ彼女の居ぬ間にこっそりと。

「いくえみもの」に手を出してしまった。

俺、30越えて「いくえみもの」に手を 出しちまったYO。


ええと、おっさんが言うのは恥ずかしいけれど、しょうがない。
人々の描写が生き生きしていて、なんとも素敵じゃないですかこれ!
テンポもよくて、引き込まれてしまいます。
これが少女マンガってやつ?レディースコミック?レデコミ?

というか、
「少女マンガなどという半ば茶化したジェンダー的表現はいかがなものか?」
と思ってしまうほど、性別問わず楽しめる素晴らしい完成度です。

もうね、これは文学。
おっさんも(みっともなく、強引にだけど)感情移入できる、もう、文学ですよ。


いくえみ綾著「潔く柔く」は、僕ら「しおれ始め世代の野郎ども」の
この夏の課題図書であると断定させていただきます。



言いすぎかな。
でも、いいんですよとても。


追記:

田舎町では10巻(最新巻!)を手に入れることができなかったので
東京に戻ってすぐに、御茶ノ水までチャリを走らせました。

少女まんがコーナーはやたらと広く、完全アウェイでしたが、店員さんに聞くのは異常に恥ずかしかったので、「ええと、ホワッツマイケル、ホワッツマイケルは・・・?」と小声でカモフラしつつ自力で見つけ出しました。
レジのおばちゃんに「カバーは?」と聞かれたけれど、「(当然)いりませんよ」とニコリとクールに対応。夏の終わりに、ちょっと成長できた?


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せっかく御茶ノ水まで来たので、ガイアに寄って、ちょっと仕入れして
好物のみかんサイダー(ほんと美味しい)でひとり小さく乾杯。


1人でちゃんと、「いくえみもの」を買えた夜は
炭酸の音と、夏の抜け殻と一緒に
ゆっくりとふけていくのでした。

香川の家で ただいまと言ってみる。 8 years ago
ふたりの実家はそれぞれ、東京から相当離れているけれど
それは確かな、遠旅にでる理由


8月半ば、とりあえずお盆!ということで
灼熱のオーブン前を華麗に放棄して、新幹線に飛び乗りました。


今回の旅先、勝手はよく知っていますよ。
ふるさとの風景とごみの分別方法は、帰るたび細々と違っているけど
おおまかにはほとんど変わってない、安心の田舎町に向います。


東京→愛知


木屋.JPG

30過ぎたら、あこがれの木屋へ。
da king of hitsumabushi in Nagoya


こんぱる.JPG

名古屋で、たしか8店舗を構える老舗喫茶「コンパル」。
御器所店はレストランスタイルとなり、
クラシカルな名古屋ランチを堪能できます。
あんかけスパゲッティにとんかつを添えた伝統の一皿。おいし。


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豊田市美術館。谷口吉生設計のおらが町自慢です。
今回の企画展、大変良いです。9/23にはアーティストトーク有り。


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じいちゃん、ばあちゃん家へ行く途中。
この農産物販売所を越えると、空気がつんと冷たくなります。
小さい頃から、変わらない感覚です。


田舎.JPG

あざみが咲いていました。
畑でいのししがいたずらしたと、ばあちゃんは言っていました。
今年の夏は家族も増えて、トマトもよく冷えていて、賑やかで涼しいよ。


マルコリーニ.jpg

旅に出ると、気持ちが大きくなる。
名古屋駅前のPマルコリーニは混んでないから、すごくお奨めです。
新幹線乗車時刻まであと15分でしたが、大人の余裕を見せつつ着席。
銀座のお店では決して食べることのない、高級パフェを頂いてしまう。
食後、激しく新幹線口まで走りぬければよいよ。旅はそういうもの(ですよね?)


愛知→香川


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JR瀬戸大橋線。シャッターチャンスはずっと続き、気付けば四国上陸。


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スーパー「ザ・マイケル」
スナック.JPG
スナック「データ」
このほかに、喫茶「TO ON 記号」など。
讃岐っ子のネーミングセンスはすいと空に抜けて、
響きがきれいで微笑ましいもの。


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うどん屋はどこも盛況。


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駅前の猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)。
設計は谷口吉生でわが町と同じ偶然!
韓国の人々による企画展、なかなか面白い。
副社長が高校の頃、いつも昼寝をしていたという2Fのソファで、
とりあえず僕も昼寝をしてみた。


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副社長は三河岡崎の線香花火と、筑豊御池の線香花火を取り寄せていた。
この人、ささやかなものがほんと好きですね。
実家の庭で、四人で火花を囲む夜。


香川→東京

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帰る家があるから
僕らは安心して旅に出られる

さすらいも楽しいけれど
確かに待っている人がいる幸せよ


働いて働いて
またすぐに、帰ります。
僕は広告主。 8 years ago
小学生の頃、花火大会で10号玉くらい、どかんと協賛するのが夢だった。


例えば、生まれて初めてのデート的なシュチュエーションで
「ほら今からあがる牡丹、僕が君に用意したんだぜ。」とか、言ってみたかった。


女の子とは一切縁のない少年時代を過ごしていた僕にとって
これが妄想となるのは明らかではあったのだけど(そもそも小学生お金ないよ)、
見栄っ張りのじいちゃんの血をしっかり受け継いだからか、
そんな風にいつの日か、お金を使うのは超かっこいいなと思っている。

そうそう、花火大会は地域みんなで楽しめる、年に一度の夜の夢だもの。
ちょっと太っ腹なところを見せたいのは、三河っ子の本性でしょうね。



一昨月、すぐ近所にあって、よくベーグルを買ってくれる往来堂のスタッフの方が、よろしければ読んでみてと「週刊・往来っ子新聞」を持ってきてくれました。確か当時はまだ第3号を発行した頃でしたが「ちゃんと毎週発刊を守っています。」と自慢げに言ってたのを覚えています。


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この新聞のすごいところは
現代のピコピコ全盛時代でも「ハンドライティングによる表現法」にこだわり、
そしてトピックの終りでスペースの都合上、急に字が小さくなる「年賀状的段組み」を取り入れた斬新な、でも懐かしい視覚効果を持つ媒体です。

本を心より愛する書店スタッフによる、勢いのある書評は禿筆に値するでしょう。
また、売れ筋ランキングなど一般的なものもちゃんと抑えてあります。


そして、先日。
この新聞の右下に「広告募集!」と書かれたコマを見つけました。
これは打たなければ、と早速連絡して第9号から載せてもらっています。
生まれてはじめての「広告主」です。

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ぐりぐらの新刊案内とのコラボ。ありがとうです!


地域と書店との新しいコミュニケーションの形として、
この妙な自信を持ったまま、どうか長く続けて欲しい新聞だなと一住民として感じています。
応援していますよ。


この広告主デビューをきっかけに
打ち上げ花火協賛の夢も
少しづつ見えてくるとよいな。

楽しく見栄を張りながら、この町での暮らしと仕事を続けていきたいものです。



※カジさん。まだ、枠はあるみたいですよー。
1ヶ月でパルミエのランチ1食分くらい!
夏に咲く椿 8 years ago
昨夜から降り続く雨は未明から勢いを増し、
善光寺坂をごうごうと下ってゆきます。

起きぬけ僕はベランダから上野の森を眺めるも
錘状の八月雨カーテンと、その奥に留まる白い空気に阻まれてしまう。

今年の立秋は台風と共にやってきましたね。
町が停滞している間は、夏の水っぽい音楽を聴きながら
外の水音も、せっかくだから楽しむのがよいでしょう。

僕も、今頃はじっと部屋で停滞します。


さて。
先週末、ベーグル通販をしてくれたお客様がいらっしゃいました。
お盆休みを利用して、関西から上京する折に立ち寄ってくれました。

とても不思議な、感覚です。
ベーグルを送る時、送り先の土地を想像したり、御注文者様のすがたかたちを文面から勝手に想ってみたりするのですが(怪しいですねー)、実際に谷中まで来ていただけると本当に嬉しくて、僕は長いこと音信不通だった友が、ひょっこり顔を出してくれたような感覚になりました。


初対面のその方は、何だか知っているような人。
御徒町でレンタサイクルをして、谷中くんだりまでやってきたという、
そんな楽しい人。

ご来店、本当にありがとうございました。

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「地元の銘菓です」とお土産までいただきました。玉椿といいます。
包装紙もかわいらしい。スクラップブック行き決定ですね。



パチパチしながら気付けば、雨は上がっています。夏の天気ですね。
玉林寺からは蝉時雨が聞こえます。
小命を懸けたひとときの天気予報はいつも外れないから、
夏空がこの町に、数時間は戻ってくるでしょう。


今のうちに、都バスで池袋に出て、
帰省土産の焼き菓子を買いに目白まで歩いてみようと思います。
思いやりで背景を見ようとする。 8 years ago
一昨年、酔った勢いで投句したぼやきを「おーいお茶」のパッケージに掲載していただきました。

特別賞に入選したよと告げる葉書と、
小学校以来もらったことがなかった賞状と、
しばらくしてその俳句がパッケージされたお茶1ケースが送られてきました。

雑誌とかで旅ベーグルを取り上げていただいた時は、どこか気恥ずかしいので親に見本誌など送ったりはしないのですが、このときばかりは自慢げに報告して、賞状のコピーと数本のmy茶を送りつけた記憶があります。

そして、今年もほろ酔いで投句したものが「入選したよ」と、伊藤園さんからお知らせをいただきました。
商品ができ次第送ってくれるとのことで、楽しみに待っている8月今頃です。



大学生のころ、広島は尾道の山上にある千光寺を参拝しました。
帰り、山頂から瀬戸内海を見下ろすように歩く「文学のこみち」を歩いている時。
ぱっと視界が開けて、向島や遠く四国が雲と平行に視界に飛び込んできました。

それは初夏晴天のとんびが舞う一日で
その景色のたもとに、美しい一句が記されていました。

「あれは伊予 こちらは備後 春の風」

単純明快だけど、ため息がでてしまうほど同感。
それはその場所に僕らが立つことが前提の俳句だけど、
立てば数百年昔の作者の景色・それから心情を共有できる普遍性を持つ傑作だと、思います。
景色を詠んだ、好きな俳句の一つです。


日本語の「ニュアンスを読まないと」とか、「すごく曖昧」とか
一見ネガティヴな言語特徴も、僕にとっては、そのことでむしろ発言を多角的に理解して、見えない部分を想像して、気づけば会話の相手を思いやりながらコミュニケーションをとろうとしてる、なんか平和な言語特徴だねと考えています。

その感覚や背景や思いやりを5・7・5に当てはめて、
古来から受け継がれた安心の定型リズムにのせて、流れるように伝える俳句。
世界で一番洗練された、なんかぼよーんと穏やかな表現ではないでしょうか。

と、そういった文化発展に貢献している、伊藤園リスペクトです。

(どこか回し者っぽいですが)コンビニでお茶に迷ったら。
さらりと「おーいお茶」をお取りになり、スマイルでお会計されることを
一消費者として心より推薦させて頂きます。
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